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日本中心のメタバース Cluster に行ってみた!

先日、初めてVRSNSの1つである Cluster に行ってきました。 存在自体は2020年ごろから知っていたのですが、当時は参入者が少ないこととまだ機能や文化が十分ではなく発展途上だったこともあり、様子を見ていました。 今年になってユーザがかなり増えたと聞いたので、Clusterの文化・風土の確認と調査も含めて参入してみた次第です。VRChatを含む他のメタバースとの違いや特徴もまとめたいと思います。 目次 Clusterとは Clusterの特徴 Clusterユーザや文化に関して 他のメタバースプラットフォームとの比較 メタバースの可能性と個人的な考え Clusterとは 「Cluster」は VRChatと同じく、大人数でアバターを使いコミュニケーションできるソーシャルVRと呼ばれるジャンルのサービスです。 他のメタバースの違いはモバイル(IOS/Android)端末によるアクセスがサポートされていることです。これによりPCやVR機器を持っていなくてもワールドに入り、コミュニケーションをとったりイベント(後述)に参加することができます。 アバターデータは数年前と異なりUnityを通したアップロードではなく、WEBサイト上でアバターデータをアップロードして利用する方式となっています。 またアバターデータは一般的な「fbx」ではなく、株式会社ドワンゴが中心となって開発された「vrm」となっています。 運営元の企業が日本の法人であることも特徴の1つです。 Clusterの特徴 そんなClusterですが、Clusterはイベント特化型のプラットフォームと言えます。 どういうことかというと、Clusterのコンセプトとして「バーチャルイベント会場やバーチャル空間上での会議、音楽ライブ向けへの利用」を想定したアーキテクチャとなっているためです。 画像は先日Cluster上で音楽活動をされている方である「フォックスレイア(@Foxrayer)」さんのライブに行ったときの様子です。 Clusterではイベント企画者を中心にワールドのコンセプトや場の雰囲気を用意し、ワールド参加ユーザに提供することができます。こういったことはVRChatやNeos VRなどでは難しいです。 そのためただ単に集客するのではなく、コンセプトに沿ってユーザを集め、場を提供できることは非常に大きいです。 Clusterはそういう意味ではClusterは「VRSNS版のYoutube」としてのポテンシャルも持っていると考えています。 VRChatを含む他のメタバースは「開発勢やクリエイタ勢」が中心となって文化や世界観を提供する必要がありましたが、Clusterではそういった人たちだけではなく、ユーザ自身がコンテンツ配信者(イベント企画者)として振る舞えるのが、他のVRSNSと一線を画す魅力となっていると言えます。 Clusterユーザや文化に関して Clusterのユーザ層や文化をVRChat, Neos VR, Clusterの3つのメタバースを体験してきた身として、比較しながら述べたいと思います。 Clusterでは他の2つのプラットフォームと違って「ライトなユーザ」が多い気がしました。 ライトなユーザ とは「幅広いベクトルをもったユーザ」を指します。 VRChatでは「アニメ・アート・キャラクタ・ゲーム・動画などのサブカルチャに付随するWebコンテンツやゲーム・WEB系技術が好きなユーザ」である ヘビーユーザ が非常に多いですが、Clusterでは 「音楽家や僧侶、アーティスト、絵師、Vtuber、ラジオ話者、司会者など 様々な分野で活躍している人 」が中心となって文化を盛り上げているように思えました。 また、ボイスチャットだけではなくテキストチャットもサポートされているので気兼ねなくコミュニケーションが可能です。テキストチャットのインターフェスも非常に操作しやすいです。 他のメタバースプラットフォームとの比較 前述したVRChat、Cluster、Neos VRを大雑把に比較してみます。 名称 人数 規模 ユーザ層 VRChat ◎ グローバル ヘビーユーザ Cluster ○ 日本中心 ライトユーザ NeosVR ○ グローバル VRユーザ またVRChatとClusterでのユーザへの価値提供のヒエラルキーをまとめると以下のような感じです。 メタバースの可能性と個人的な考え メタバースは通常のSNSであるTwitter, Facebook, Mixiなどでは提供できなかった新しい価値を提供できるのは明白です。ただより多くの人に普及するには、ユーザビリティに考慮した環境やコミュニティ文化の構築、VR機器の廉価化や軽量化、ARの普及など課題は山積みです。

AWSで共用EC2を構築した話

こんにちは。ゆーろんです。 12/4に友人と共用で使用するAmazon EC2を作成しました。 苦労した部分や前回EC2を建てたときとの違いや新たな発見や実装内容を記録しておきます。 目次 インフラ構成図 今回の構築で新しく取り組めた内容 AWSに関して Linux(Amazon Linux)に関して まとめと反省点 インフラ構成図 今回作成したEC2のアーキテクチャ図は以下のような感じです。 以前EC2でマイクラサーバを構築した際はELBやCloudWatchは利用しませんでした。 今回の構築で新しく取り組めた内容 今回の構築ではNLBとFlow logを使用しました。 AWSに関して 私だけではなく友人もEC2を停止・起動、なお且つEC2に入れる必要があったため初めてIAMのユーザを作成しました。IAMユーザ(EC2と停止,起動のみの権限)の作成とセキュリティグループの設定は比較的スムーズにできました。 またNLBとFlow Logsをインフラ構築に導入した理由は、EC2へ入ってくる通信を監視するためです。これによりEC2にアクセスをAWSコンソール上で監視できるためです。 Linux(Amazon Linux)に関して EC2には当初「Ubuntu22.04LTS」を入れてましたが、このディストリビューションではssh-rsa がデフォルトで無効になっているためTeraTermでアクセスする際のRSA鍵がうまく認証されませんでした。 修正するにはPowershellからSSH接続で入り、ssh-rsaを有効にする必要がありましたが、それを知ったのは「Amazon Linux」に変えた後でした… 結局RSA鍵で詰まって、以前構成したEC2と同じくAmazon Linuxを入れました。 ちなみにAmazon LinuxはRedHat / CentOS7系のディストリビューションと言われています。そのためPackage管理コマンドはaptではなくyumになります。 また今回初めてLinuxOS内で他のユーザやRSA鍵を生成しました。これによりユーザごとのディレクトリにファイルやディレクトリが構築できるので個人性を持った開発ができると思います。 まとめと反省点 今回は以前EC2を建てたときよりも、インフラ構成やネットワークの知識、Linuxの操作を以前より意識して組むことができたと思います。 ただ構築とLinux内の設定に5,6時間かかってしまったので、もっとAWSやネットワークを理解そしてAWSコンソールに慣れていきたいと思います。 ここまでご覧くださり、ありがとうございました。