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こんにちは、ゆーろんです。
今回はVagrant+VirtualBoxでWebサーバをローカルで建ててみますので、手順をまとめます。

説明

初めに今回の使用技術とAlmaLinuxに関して説明します。

VirtualBoxとは

ホスト型の仮想化ソフトウェア。

Vagrantとは

一言でいうと仮想マシンなどを簡単に構築/操作するためのソフトウェア。

VirtualBoxやVMwareを直接操作せずともエージェントとして操作できる。 ちなみにTerraformと同じHashiCorp製。

AlmaLinuxについて

RHELのクローン。 サーバ用Linuxの事実上の標準だったCentOSの開発終了に伴い、AlmaLinuxまたはRockyLinuxに移行するケースが多い模様。

今回の環境ではAlmaLinux9を使用します。

環境

  • VirtualBox 7.0.8
  • Vagrant2.3.6
  • AlmaLinux 9

構築手順

Vagrant+VirtualBoxの環境構築に関しては割愛。

Vagrant+VirtualBoxの設定

任意のフォルダを作成し、下記コマンドを実行。

vagrant init almalinux/9

生成されたvagrantfileを以下のように編集(コメントアウトは省略しています)。

Vagrant.configure("2") do |config|

  config.vm.box = "almalinux/9"
  config.vm.hostname = "test-web-server"


  config.vm.network "forwarded_port", guest: 80, host: 8080, host_ip: "127.0.0.1"


  config.vm.network "private_network", ip: "192.168.33.10"


  config.vm.synced_folder "ここに保存場所の絶対パスを指定", "/var/www/html/"


  config.vm.provider "virtualbox" do |vb|
     # Display the VirtualBox GUI when booting the machine
     vb.gui = true

     # Customize the amount of memory on the VM:
     vb.memory = "1024"
  end
end

以下コマンドで仮想マシンの作成と実行

vagrant up

以下コマンドで接続。 なおTeraTermで接続する場合はIPアドレスは上記設定の場合、192.168.33.10で接続

Vagrantで仮想マシンを作成した場合、デフォルトでユーザ名とパスワードは共に「vagrant」となる。

vagrant ssh

AlmaLinuxの設定

今回はSELinuxの無効化を行う。 下記コマンドで確認

getenforce

永続無効化は以下の通り。

vi /etc/selinux/config
SELINUX=disabled

再起動する。

reboot
SELINUX=disabled

AlmaLinux9にはデフォルトでFireWallのインストールはされていない。

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そのためFireWallのインストールを行う。 設定は以下の通り。

# インストール
sudo dnf install firewalld
# 起動設定
sudo systemctl start firewalld.service
sudo systemctl enable firewalld.service
# ポートの確認
firewall-cmd --list-all

httpdサービスの起動とポート開放の確認ができたら、ホストマシン上のブラウザでhttp://192.168.33.10にアクセス。

画像2

上記のように表示されたらおk。

 

おまけ

AlmaLinuxをインストールした時点でロケールとキーボード入力の設定はUSになっています。 ロケール/キーボード設定の変更方法をまとめます。

# ローケールの確認
localectl
# ロケール設定の日本語化
sudo localectl set-locale LANG=ja_JP.utf8
# 上記ができない場合下記コマンドでインストール
sudo dnf install glibc-langpack-ja

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キーマップも変更してみます。

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