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こんにちは。ゆーろんです。
タイトルの通り、今年のことを思うままに振り返ってみます。
主にキャリアと現在の仕事のことです。

※個人的な思いや哲学も含まれますので、苦手な方はブラウザバックしてください。

  

まずはじめに私のお話を

訳あって、私は就活を新卒(在学中)に行いませんでした。
つまるところ、こないだまで既卒ということで大学卒業後にストレートで正社員として企業に所属して働くということはなかったわけです。 大学院に行く道も考えておりましたが、そのとき結局その方向には進みませんでした。

大学は工学系で、卒研ではネットワークの研究室に所属し、TCP/IPやSDN、CCNなどに触れていました。 その時から私はITの道に進む決意をしておりましたので、その方向で自分の目標/人生を進むことになりました。

そんな中、うまくタイミングが重なったため2023年の12月から今年の1月半ばまでに就職活動を行いました。 1か月半の就職活動では3社受けて、ありがたいことに3社とも内定をいただき、今年は縁あってとある上場済の大手SESの企業に入社しました。 今思えばこれが今年最大の過ちだったと思います。

当時、既卒であることで書類応募すら撥ねられるという先入観(思い込み)があったことと就職活動の時期のタイミングが合わなかった(募集終了していた)ことから、大手のSIer、ISP、NIer、CIerに応募することはありませんでした。
今思えば、募集していない/応募要件を満たさなくてもメールやお問い合わせフォームから応募可能か聞くべきだったと後悔し続けています。 私の熱意を拾ってくれる企業がその中にあったかもしれないと思うと、応募すらしなかったことは非常に愚かでした。 サイコロすら投げないのは地上でもっとも最悪なことの1つです。

  

今の会社にて

私は2023年の4月にインフラ系に進むことを決意していたため、現職の入社前にインフラ系の資格をいくつか取得しました。
「大手のインフラ系の案件がある」「エンジニアとして活躍できる」ということを入社前の面談や会社案内で聞き、私自分も確信していたため現職を選び、インフラエンジニアとして活躍できることを胸に意気揚々と5月中ごろまで過ごしておりました。

そんな中、5月末の配属先決定の連絡が来たときの絶望感は今でも忘れることはできません

配属先のことは私や会社/常駐先の特定を避けるために直接的な表現は避けますが、配属先は「大手製造業のヘルプデスク」の現場でした。 それだけではなく、現場は居住地から通勤に片道約2時間かかるような場所でした。

私はインフラ構築/設計のエンジニアになるために現職に入社した旨と配属先を変更できないかということを担当営業や支店長に相談しました。 残念ながら、彼らの言い分は酷いものでした。要約すると以下の通りです。

  • 「社会人基礎力をつけてもらうために、そこで3年間は仕事をしてもらう」
  • 「もう元請けまで配属決定の旨を伝えたから変更はできない」
  • 「現場変更をすると今期の社内評価は最低になる」

「あぁ、やっぱりSESって入っていけなかったんだ」と身をもって痛感しました。 すべてのSESがこうだとは思いませんが、こういった嘘をついたり脅すようなSESがあるのは事実です。大手だろうが上場済だろうが関係ありません。

私の場合、入社時の面接/面談で「ネットワークやサーバなどのITインフラの構築/設計に関わりたい」といったのにこの始末でした。
正直、運用監視の現場のほうがマシでした。現場によるかもしれませんが、空き時間に学習ができる運用監視の環境のほうが私にとって良いものであったのは明らかでした。

 

同じ轍をエンジニアやITの探究者/研究者を目指すものに踏んでほしくないため、参考なまでに危険なキーワードをまとめます。

  • 未経験歓迎
  • 資格手当充実
  • 研修が充実
  • 大手企業との取引先実績多数あり

察しの良い方は、これで私が今所属する会社の候補をいくつかに絞ることができるでしょう。

今思えば資格取得の支援制度の有無にかかわらず、私は資格取得/技術学習、機材の購入/検証環境の構築、設計書や手順書の作成を勝手に行う人間なので、研修も資格手当も不要でした。

 

今の現場について

今の現場に関しては思うことはいろいろあります。
ヘルプデスクといっても社内SEに近いような現場なので、まったくITに関係のない仕事ではありません。 人間関係も良好ですし、比較的定時に帰れることが多いです。通勤時間を除き、バイトで働くならば何も問題はなかったでしょう。

しかしながら私の目指していた方向性と大きく異なるのは事実です。

  

今の現場で学べたこと

違った方向性の現場でも得られたものはありました。
というか何も得られないからこそ得るようにするしかありません。

【得られた経験】

  • わからない/知識が少ないユーザに対して嚙み砕いて説明する能力
  • わかりやすく丁寧な文章を作成する力
  • 運用手順書やドキュメントを整備する力
  • 実務で簡単な.batや.ps1を作成する能力
  • 軽微なネットワーク障害に対するトラブルシューティング力
  • ActiveDirectoryの運用/使い方

【得られた知識】

  • 社内でIT資産がどのように管理されているかが分かった
  • Windowsへのパッチ配信やアップデートの仕組みの理解が深まった
  • ActiveDirectoryに関する理解が深まった
  • 製造業におけるユーザのITリテラシーとセキュリティ意識の低さ
  • 社内ITインフラのセキュリティホールを見つけるための考え方
  • batやPowershellの理解を深められた
  • Windowsの設定/セキュリティに関する理解が深まった
  • Windows/M365製品のライセンスに関する理解が深まった

他にも、望んではいませんでしたが、大手製造業のドメイン知識や生産用ネットワークの運用/管理状況、RPA/BIツールやPowerPlatformによる業務効率化に関する取り組みを知れたのは幸運でした。

 

今の現場で得られなかったこと

今の現場で担当外(別部隊が対応)でできなかったことと、持っているスキルで生かすことができなかったことをまとめます。

【得られなかった経験】

  • Firewall/UTMの運用/管理や脆弱性調査・対応
  • 担当外(全体)のネットワーク/サーバ(DHCP, DNS等)の運用管理
  • 社内ハイブリッドクラウドシステムの運用管理
  • SSO/SAML認証基盤移行の施策/運用

【学習/習得したにもかかわらず現場で生かすことができなかったこと】

  • LinuxOS/Linuxコマンド(Shell)に関する知識/経験
  • Linuxサーバを運用/構築するための知識/経験
  • CCNA範囲を中心としたネットワークの知識/Ciscoコマンド・実機操作
  • AWSのIAM,S3,EC2,VPC,CloudWatch,Route53,CloudFrontの知識

 

今後の展望

私は現職を2025年3月までに去るつもりです。
せっかく入社した会社で十分に活躍ができる機会をいただけなかったことは残念でなりません。 私の人生の方向/進むべき道を目指すことができないのならば去らざる負えないのです。

会社員(正社員)という生き方は最低でも人生の貴重な週5日間1日8時間の命の灯を会社のために何年も捧げます。 人生というのは儚く短いものであり、尊いものであることを誰もが思い出すべきでしょう。

2025年1月から、目いっぱい転職活動を行います。 求人媒体/謳い文句は鵜呑みにせず、企業の採用コストのかからないようになるべく直接応募を心がけます。
採用担当者の方、もし私からのご縁がありましたらどうかよろしくお願いします。

もし応募して何十件もご縁がないようであれば、一旦企業で活躍することは諦め個人で活動することに専念します。 大学卒業後のモラトリアム期間でITインフラ/セキュリティの社会的な課題をいくつか見つけることができました。
これらの解決を目指し続けることも悪くありません。 私は大学時代に個人での小規模なビジネスの経験があるので、その経験も生かすことができるでしょう。 もし仮に失敗したとしても、私のしょうもない人生の小さな灯が潰えるだけです。

  

望まない仕事を毎日8時間以上かけてするくらいならば、ニートか無職か引きこもりのほうがマシであると考えます。 彼らのほうが時間を使うという面に関しては、よっぽど自分の人生を生きています。
話が逸れますが、日本において彼らを馬鹿にしたり、社会不適合者と偏見づけて見下す風潮があることに私は理解できません。
何十年も景気も上がらず物価は上昇し続ける中、貴重な命の灯を費やして得た雀の涙の給与から、毎月何万も引かれる社会保険料や税金を結果的に避けてる彼らのほうが優れているか、考えてみれば明らかです。

 

最後に

長くなりましたが、ここまで読んでくださってありがとうございます。
少しでも私の考えに共感/重なるところがあったならば、それほどうれしいことはありません。

また来年も徒然なるままに想いをまとめていきます。
今後も応援してくれる方はぜひ私のブログを読み続けてください。

あなたの人生の助けになることを願っています。